果奈学校闇部〜合宿編4〜

ブルースター……だと……
k、お前頭狂ってんのか^^
ま、取りあえずありがとね!




「さて、宿屋探さないとね」
「振り出しに戻る、か」
「……あの…」
「?」
不意に話しかけて来たのは、背の低い少女だった。
「さいきん、ここ、ハーフアニマよくでてくるから、こまってた。ありがとう」
「成る程。あ、君、宿屋知ってる?」
「やどやなら、ここをひがしにいったとこだよ」
「東ね!ありがとう!野郎共!東だ!」
「おう!!」
「ところで、東ってどっち?」
「ズコー!!」
かんなたちは、少女に案内されて、ようやく宿屋の見える道に出た。
「ふう……やっと休める…」
「じゃあ、わたしは、かえるね」
「うん。色々ありがとね」
少女は、闇のメンバーに手を振って、街の奥の景色に溶け込んで行った。
「…さて、後は宿屋で休んでモンスター倒して寝るのみ…!」
「その必要は無いよ」
「え?」
「君たちは今ここで、アトルに殺されるんだよ」
アヤは、風の流れが変わったのを感じて、間一髪で“それ”をよけた。すると、“それ”の真下の地面がえぐれて、変形した。
彼は“それ”を引き抜いて、闇メンバーの前に立った。
“それ”は、大きな鎌だった。彼の身長の二倍はある。小さい彼が持てば、より大きく感じられた。
「やっぱりよけた。ま、これでぶち当たって死んじゃったら、アトル、どうしようかと思ったよ」
「お前は、誰だ」
かんなは、唾を呑んでから言った。そうしないと、彼の異様な威圧感に押しつぶされてしまいそうだったからだ。
「本当は言いたく無いけど、女の子に聞かれちゃ答えないとね。ボクはアトル。気軽にアトルって呼んでよ」
アトルと名乗った彼は、真っ白のローブを羽織っていて、前髪は長く、そこから少し覗いた琥珀色の目が印象的だった。
「アトルは、君たちを殺すためだけに来たの。正直つまんなそうだから、早く終わらせたいんだ〜」
「……は?」
「あ、そだ。君、名前なんて言うの?」
アトルは、アヤを真っ直ぐ見て言った。
「…え、わたし?」
アヤは、少し躊躇ってから答えた。まあ、躊躇うのも無理はない。
「え、と………アヤ、です……」
アヤも、アトルを見た。少し目が合って、アヤがすぐ逸らした。アトルは、アヤから目を逸らすことはなかった。真っ直ぐな瞳だ。
「ふーん…」
アトルは口をへの字にして、空を仰いだ。その仕草一つ一つが子供のようだが、子供とはまた違う雰囲気を出している。まあ、魔術師なども、100歳超えていても相当若作りしている。アトルが“そう”でも、十二分にあり得る話だ。
「アヤ、か。いい名前だね」
アトルが、まるで子供のように無邪気に笑った。こういうときにこういう言い方はそぐわないかも知れないが、アトルが笑うと本当に可愛い。
「アトル、決めた。メルを裏切って、ここに入るよ」
「……は?」
意味不明だった。
「メルっていうアトルの仲間がいるんだけど、裏切ることにした。こっちのほうがつまんなさそうだけど、アヤがいるし」
「いや、待てよ」
「何?ボク、男に興味無いの」
「アヤがいるから裏切るって、どゆこと?」
「そういうことだよ。ボクはアヤが好きになった」
……………
「はあああああああ!?」
閑静な住宅街に、闇メンバー全員の声が響いた。
そのときかんなが横目で見たアヤの頬は赤かった、気がする。







うわーーーーーー
宿泊学習だから早めに完成!!
もー寝る!!じゃ、また25日に!ノシ!
THANK YOU FOR WATCHING!!