果奈学校闇部番外編〜過去〜

前書きめんどくせ
本編★




これは、ちょっと昔の物語。


「うごめもしりつ……はてな…?ちゅうがっこう…変な名前」
少女は、校門のプレートをなぞりながら読み上げた。
「よし、行こ」


2010年、春。果奈学校は、新入生で賑わっていた。


「えー、皆さん浮かれすぎずに有意義な学校生活を…」
「なんか担任ハゲてる」
「誰ですか今言ったの」
「俺の隣のアヤってやつです」
「馬鹿!今明らかにお前言ってただろ!」
「いや、アヤです」
「二人とも廊下に立ってなさい」
「先生!私は可愛いので許してください!」
「自分で言うか」


「入学早々に廊下に立たされるとは」
「5%くらい僕のせいだけど許してね★」
「思いっきり100%お前のせいだ」
「まじで」
「ところで君は…」
「かんな。カレー大好き。シーフード嫌い」
「そうか。よろしく、かんな」
「よろ〜」


何だかんだで休み時間


「よし、学校探検するべ」
「私もついてく〜」
この間いろいろあって二人はお互いを「もこ」「てる」と呼ぶようになったのだが、何があったのかは二人のみ知っている…
べっ別に考えるの面倒くさいわけじゃry


「えーと、ここは…2年か」
いろいろ廻ってたら2年の教室前に辿り着きましたとさ。
「「ましたとさ。」じゃねーよ。終わらせんな。」
「てる、何一人でぶつぶつ言ってんの」
「あ、ごめん。ちょっと…」
「ん?何してんだアレ」
アヤが指さした先には、怪しいオーラを身に纏った二人組がいた。その二人は何かを独り言のようにぶつぶつ言っていた。ここから聞けないこともないが、随分小さい声だ。
「オレラフ アヌルヘマ ウズウオブレツレツ」
「アハチサ イハニジアヅ ウズウオブレツレツ」
「あの…」
頭大丈夫ですか。そう言おうとした。
すると、二人が急に教室に猛突進して、背の高いほうがテレビをつけた。
「よっしゃ!!来週晴れるって!晴れごいのおかげだ!」
「これで宿泊学習行ける…」
「あの…」
「ん?誰だ?1年か?」
「何してんの」
「ストレートだなおい」
「晴れるように祈ってたんだ」
かんなは二人を見上げながら聞いた。てか、何で見上げながら。まあそりゃ僕背低いし。相手2年だし男子だし。2年の男子より背高い1年の女子なんてきもいし。あーもう、腹立ってきた。目潰してやろうかな。
かんながそんなことを考えてると、アヤが聞いた。
「晴れごい?雨ごいじゃなくて?」
「来週宿泊学習だから、晴れたほうがいい」
「効果あるの?」
「ああ。現に、来週の天気雨だったのに晴れになってる。高気圧も近づいてるって」
「名前は?」
「唐突だな…俺はいその。いそのとかゆうきとかでいいぞ」
「俺はユイ。覚えておいてくれよ」
「10秒後に忘れます」
「ひでえーー」


「らららこっぺぱん ららr」
「うおおおおお!!」
「うおおおおお!?」
男が歌を口ずさみながら歩いていると、向こうから女が突進してきた。
そして、衝突した。
「いてーー……」
「Oh!すまない!てか廊下で衝突ってどんな萌えゲー!?普通ならここでパンチラでもしてるだろうけどあいにく俺はスカートの中に短パンはいてるのだ!HAHAHA!残念無念また来年!!」
「なんか変なテンションのやつとぶつかった」
「おっと!もう行かなきゃ!俺はカレーパンのために走らなきゃいけないんだ!ついでに俺はかんな!覚えなくてもいーよ!」
「俺はstryぷ……あ」
ぷが名乗ったころには、かんなはもういなくなっていた。
「……かんな、か…」


「うおおおカレーパンカレーパンカレーパン……」
「あのー」
「なんだい?僕は今すぐ売店に向かわなきゃならないけど無視するのも嫌だから特別に聞いてあげるんだぞ!」
「カレーパン欲しいんですか?」
「ああ欲しいさ!三度の飯より三度のカレーパン!!」
「一個余分に買っちゃったんでどうぞ」
「おおおお!!君って神か!名前は?」
「ルキ。1年です」
「ルキか!多分一生忘れないよ!」
「いえ、それほどのことはしてm…」
「んじゃ!」
「あ、ちょっ…」
かんなは疾風の如く走って行った。
と思ったら、すぐに帰ってきた。
「そうそう!俺はかんな!1年だぞっ!」
そして、また走って行った。
ルキは、もう見えないかんなの背中に少しだけ手を振った。




一旦終わり((
いつか過去編2出すよ←
THANK YOU FOR WATCHING!!