果奈学校闇部〜合宿編6〜

夜中の闇特別会議。だが、会議室が無いので、103号室で代用している。今日の議題は、「アトルがどこに所属していたのか」である。
「で?どこに所属してたわけ?」
偉そうに聞くかんな。会議なのに、メモを持って懸命にペンを動かしているのは、ルキしかいない。他の奴は、自前カレーパンを貪ってたり、髪の毛をいじってたり、覗きの罰の一件がトラウマで女性陣に近づけなかったりしている。
「アトルは、もともと君らと敵対する関係にあったよ」
「光?」
「いいや、違うんだ。確かにやってることはそれに近いかも知れない…けど、光じゃない。「地獄の先(ザ•ヘル)」っていう、大きなお屋敷だよ」
「屋敷?軍じゃなくて?」
「てか、ネーミングだせえ…」
「うん。軍じゃない。「キル」っていう家主が大元らしいけど、アトルも良く知らないんだ」
「知らない?」
「実は、キルって奴、子供をさらって洗脳して無理やり仲間にするんだよ。アトル、あんなオッサンの手下になるなんてまっぴらごめんだから、洗脳されたふりしてたんだ」
「ふーん」
「子供は洗脳されてるから、キルの言う通りに動いてるだけ。だから、自分が何してるのか何で敵対するのか、知る必要もないから、知らされない」
「成る程」
「地獄の先(ザ•ヘル)では、二人ペアを組んで、そのペアで闇に襲いかかる。で、アトルのペアは、メルって奴。手ごわいから気をつけてね?」
「……ふむふむ。つまり、地獄の先っていう屋敷では、キルっていう洗脳するやつがいるけどお前はされたフリをして、メルってやつとペア組んで裏切って今に至るって訳か」
「かいつまんで話せばそうなる」
「なあるほどお〜〜」
「メルが来る日も遠くないかもね」
「他に手ごわい人は?」
「えーと、キルの召し使いのシェル。兵士のパール。剣士のティル。…このくらいかな?」
「ふーん。覚えられたら覚えるよん」
(絶対覚える気無いな…)
そんなこんなでgdgdな会議は終了した。



「さあて!gdgd会議の後は、合宿恒例きもだめしよ★」
会議が終わった後にかんなが、大事な話がある、後で宿屋の裏に来い、なんてクソ真面目な顔つきで言うもんだから、闇メンバー全員来てみたら、この有り様である。
「よ★じゃねーよ。どうしてそうなった」
「合宿といったらきもだめしじゃない?」
みんなの声など気にしないフリーダムかんなは、懐中電灯を点けたり消したりして遊んでいる。
「どっちかというと宿泊学習……」
「問答無用★」
かんなが懐中電灯の電気を消して、また点けると、いつもより低い声で言った。
「この辺は、“出る”らしい。モノホンの奴ね……フフフフフフ」
「はああああ!?」
周囲からどよめきの嵐が巻き起こった。
「ふざけんな!」
「きもだめしじゃなくておばけやしきじゃねーか!」
「幽霊ムリ!」
「幽霊って言うなオバケって言え!」
「じゃあお化k…」
「お化けって言うなオバケって言え!」
ひとしきりブーイングのシャワーを浴びたあと、かんながなだめた。
「まあまあ…俺から一つ忠告だぜ」
急に真面目な顔になったかんなに、嫌な予感は感じつつもブーイングは止んだ。
「あのな…“きもだめし”とか“おばけやしき”って…漢字にしてみろ。なんかゴツくなるぞ」
「………」
「…俺から言えるのはここまでだ」
「えええええ!?何それ!!大事なこと忠告しました面で言うな!!」
「じゃ、これがくじ。ペア決めるべ」
こうして、闇メンバーは半ばかんなのペースに押されつつも渋々くじを引いた。
そして、くじ引きで(本当は作者があみだくじで適当にry)ペアはこちらDA!!
ペアA ぷ、アヤ
ペアB いその、ルキ
ペアC k、かんな
ペアD りん、たまご
ペアE ユイ、いちご
ペアF レク、むぅ
「なんかすげえペアだな…」
「よし、時間無いので次回に持ち越し★」
「ちょw」


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