果奈学校闇部〜タイトル書くの面倒くさいぜの巻〜

「へへへへへへへではAチーム行ってらっしゃい」
かんなはホラー風に言ったのかも知れないが、かんなのその声で言うとふざけているように聞こえる。いや、本当にふざけているのかも知れない。が、stryぷとアヤはそれどころではなかった。
「ふざけんな!モノホンお化け…じゃなくてオバケが出るというのに!!」
「そこなんだよ!!」
「あ?」
「今回のきもだめしのお題は〜〜」
かんなは、パンパカパーン、と効果音が付きそうな動作をしてから言った。
「モノホンオバケを倒してくることで〜〜す」
「は?そんな無謀な」
みんなのブーイングが巻き起こる。それがかんなの衝撃的な言葉にかき消されるのはいつものことだ。いや、今回はかなり衝撃的過ぎた。
「無事倒した人は、タオルと副賞の100万を贈呈しちゃうお」
「何でタオルだ…………ってえええええええええee!!?ひゃくまんんんん!!??」
かんなは一応闇女王(設定上では)である。そのことはみんな百も承知だったが、100万なんて大金、どうやってかんなの懐に。アヤは頭に「!」と「?」を繰り返し浮かべていた。それはkもルキも、みんなも同じだろう。ただ一人平然としていたのは、混乱の張本人かんなであった。
アヤが口を開きかけてやめた。今口を開いたら、語尾に「?」がつく言葉ばかり出てしまいそうだったからだ。
やがてkが口を開いた。
「え…ちょ…おま……100万て…え?マジで?本気と書いてマジ?冗談だよな?」
あのカオス番長kも、混乱している。元々カオスな脳が更にカオスになっているようだ。
「僕をナメるなよ?100万くらい出せるyo」
かんなの口振りからも、それはマジだということが伺えた。
アヤの思考回路がさっと変わった。
100万。マジ。倒したら。100万。オバケ。たかがオバケ。
「よし!じゃ早速Aチーム行って来ます★」
大丈夫、私はできる。毎日モンスターと戦ってんだよ?お化…あ、オバケなんてチョロいよ。大丈夫。浄化できないゆうれ……オバケなんていないんだから。パパッと倒してパパッと帰る。それだけ。
「ええ!?ちょ…」
ぷの静止なんて聞きやしない。アヤの肩を掴んだぷの手をそのまま引っ張り、山道の奥へと進んだ。
「いーってらっしゃーーい」
かんなの呑気な声。はらはらしてたり、呆れ返っているメンバー。木々のざわめき。アヤには全てが神様のように思えた。
その姿を見、よしよしと頷いたかんなは、一人心の奥底でこんなことを思い、すぐ打ち消した。
(……誰も、「何で副賞が100万だよ!」って突っ込んでくれなかった…)



「さあゆーうーきーをーだしーーみーじんーぎーりーだーほーちょーーー」
「はあ…」
アヤがご機嫌でお料理行進曲を唄っている隣で、ぷが溜め息をついた。
いくら闇夜に目が慣れたからといって、光無しの夜道はやはり暗い。
「100万だから〜…まず90万は私のもので…」
「分かり易いボケをありがとう」
「どういたしまして」
そのとき、草原がガサッと揺れ動いた。ぷは一瞬逃げ腰になってしまったが、すぐに体勢を立て直し、アヤは冷静に腰を低くしていつでも飛び出せるような体勢を整えた。
ガサガサガサッ、と激しく揺れると、緊張感が一層増した。空気がぴりぴりする。
来る。と思った時には、“それ”はもう光速で飛び出してきていた。
“それ”の姿は、説明するのもおぞましい。
“それ”は辛うじて女の姿をしている。関節が変な方向に曲がっていて、人の体と呼べるギリギリのラインだった。顔が不慮の事故に遭った直後のようにぐちゃぐちゃだ。しかし目だけ原型を留めていて、その目が充血していて、こちらを見ている。
アヤとぷはその目に完全に射すくめられた。
「出たあああああああぁぁぁ!!!!」
しんと静まり返った山々に、ぷとアヤの声だけがこだました。









アトルどのチームに入れるか決めてないよんw
てかぷとアヤ出ずっぱりごめんw
さんきゅーふぉーうおっちんぐ!!